日本初のムラサキイガイ殻のリサイクルによる地域循環ビジネスモデル
株式会社ビジネスサポートOJT
半田市昭和町1丁目60-10 セントラル知多半田4F
TEL :0569-89-7080
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独自の処理技術により、再生利用が困難であったムラサキイガイの貝殻から飼料や肥料を製造し、廃棄物の削減に寄与したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
ムラサキイガイ(ムール貝)は、食用として利用される一方で、海洋利用施設や船底に固着し、発電所の海水取り入れ口の閉塞や汚損被害を引き起こす代表的な生物であり、生態系に及ぼす影響も大きいため、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
海洋利用施設等に大きな群集となり付着するムラサキイガイは、物理的に剥がし取るしかなく、その量の多さや特有の臭いの面からムラサキイガイを含む汚泥は、ほとんどが焼却後埋立処分されており、有効な利用方法が求められていた。
株式会社ビジネスサポートOJTは、独自の技術により、地元企業から排出される大量のムラサキイガイを有機性炭酸カルシウムとして飼料や肥料にリサイクルし、地元の酪農家や養鶏業者、耕種震家等に供給している。
資源化技術によるビジネスモデルの構築
大量に排出されるムラサキイガイの貝殻は、身や薄皮を含んでおり、薄皮と貝殻の間には塩分と雑菌が凝縮されているほか、大量の土砂や藻なども混じっているため、資源化が困難であった。
身、薄皮、土砂、塩分、雑薗、藻を除去し、貝殻のみを抽出する独自の技術を開発し、ムラサキイガイの貝殻の資源化を実現した。
地域ゼロエミッションヘの貢献
廃棄物の排出事業者(海洋利用設備保有会社、建設会社)との連携によりムラサキイガイを回収し、多様なユーザー(地元JA、酪農家、養鶏業者、耕種農家、その他販売商社)のニーズに結びつけ、貝殻を活用した飼料や肥料などの高付加価値商吊の創出・販売を行い、地産地消の事業活動を実現している。
大量発生し処理困難であったムラサキイガイは、当社の技術により資源化されるため廃棄物最終処分量の削減に貢献
廃棄物最終処分の削減量約1,600t/年
地産地消のリサイクルループを構築することで、地域ゼロエミッションを実現
石灰石の代替として利用でき、石灰石資源の使用量削減に貢献