地域密着の建設業をベースにした地域資源循環ビジネスモデル
株式会社冨田組
田原市大久保町黒河22番地640
0531-22-1500
http://www.tomidagumi.co.jp
地域に密着した建設業として培った技術により、放置竹林の整備で発生する竹・樹木をオンサイトで破砕・選別することや、畜産農家の敷料等への有効利用を実現したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
放置竹林は、周辺の土地への侵食や、景観の悪化、生態系の破壊、大雨時の土砂流出等の問題を引き起こす要因であり、現在、社会問題として深刻化している。
株式会社冨田組は、地域に密着した建設業を目指し、これまで培ってきた技術を生かして、放置竹林の伐採、発生材のオンサイト破砕・選別、破砕チップの有効利用に取り組み、畜産農家の畜舎で使われる敷料や散策道の被覆材、活性炭の原料等としてリサイクルする、地域資源循環モデルを構築した。
移動式の破砕機及び選別機を活用し、伐採により発生する竹や樹木等をオンサイトで破砕・選別を行うことで、減容化、減量化し、運搬コストを大幅にカットした。
地域で問題となっている竹林を、近年、木材加工場等の減少により不足気味である畜産農家の敷料に生まれ変わらせるのみでなく、敷料として利用した後も自然由来であるため、堆肥として耕種農家等が安心して利用可能である。
地域内で発生する剪定枝、竹、草等を破砕し、チップ化することで、焼却することなく畜産農家の敷料等としてリサイクルできる。(約4,000t/年)
伐採した竹、樹木等をオンサイトで破砕・選別することにより、輸送に伴うCO2排出量を削減できる。