あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

日東工業株式会社は、工場内の冷却水を有効利用し、加工機械の制御盤の冷却を行う、水冷熱交換器「Eクール」を開発した。

制御盤の冷却には、一般的にコンプレッサー式クーラーが用いられるが、排熱による工場内の温度上昇の一因になっている。

「Eクール」は「省エネルギー」「省メンテナンス」「低コスト」等を実現し、自動車部品メーカーを始め多くの製造業で導入が進んでいる。

水を使用した国内唯一の制御盤用の冷却装置(従来はコンプレッサー式クーラーが主流)

冷却装置として周囲温度が高い劣悪な環境、粉塵・オイルミストが多い場所でも使用可能

万が一水漏れした場合でも数々の対策により制御盤内への漏水を防ぐ構造

※1 フェイルセーフ…装置・システムにおいて誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。

Eクールの特長

項目	特徴
冷却方法と省エネ効果	クーリングタワー※2や地下水などを利用して冷却するため大きな節電効果がある
工場の室内温度	水の配管を使って屋外へ排熱するため、工場内の温度は上昇しない
空調設備	排熱を考慮した室内空調を必要としない
メンテナンス	フィルターがないためフィルター交換が不要
設置環境	高温・塵埃環境でも使用可能

※2 クーリングタワー…水の気化熱を利用して温水を冷却する装置