国内初の製鋼所向けRPF(IPB)の開発による環境負荷の低減と製造コストの削減
豊栄化学株式会社
豊田市堤町寺池66番地
TEL :0565-52-6641
http://www.hoei-kagaku.co.jp/
廃棄処分されていたプラスチックと鉄粉や研磨汚泥を原料として、製鋼に使用する燃料及び鉄源を製造したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと高く評価された。
外国政府による使用済みプラスチックの輸入規制に伴い、国内における廃プラスチックの循環利用の必要性がより一層高まっている。
豊栄化学株式会社では、製鋼会社との共同で、廃プラスチック類を活用したコークスの代替品の開発に着手し、廃プラスチックと利用用途の少ない鉄粉・研磨汚泥を混合した製鋼所向けRPF※「IPB(Iron Powder Briquette)」を国内で初めて製造・事業化し、循環型社会の形成に貢献している。
※RPF…廃プラスチックや古紙を主原料とした固形燃料
IPBは廃プラスチックと集じん粉やショットブラストなどの従来廃棄処理されていた鉄粉を原料とする、環境負荷低減効果の大きいRPFである。
廃棄物が主原料のため、価格の変動が起こりにくく、既存のリフマグネットで搬入できるので、新規設備投資の必要がないなど、経済的にも優れている。
2000年から現在までに40万トンのIPBを製造・販売し、同量の廃プラスチック、鉄粉・研磨汚泥の循環利用を実現
コークスの代替品として使用するため石炭資源の使用量削減に貢献
用途のなかった鉄粉・研磨汚泥は鉄原料となるため、天然資源の使用量削減に貢献
IPBを使用している製鋼所での実績
●電気炉でIPBを1t使用することにより、コークス300~400kgが不要になり、また使用電力の削減にも貢献
●発熱量はコークスと同等の性能