あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2021年 中日新聞賞豊橋中央高等学校

リアカーボランティア付加価値ある清掃・美化活動の実践

連絡先

豊橋中央高等学校

豊橋市鍵田町106番地
TEL :0532-54-1301
http://takakura-gakuen.sua.jp/

受賞のポイント

生徒が主体となり、企業や団体と連携して行う海岸清掃活動を通じ、海洋生物の保全や海洋プラスチックごみ問題に対する啓発に取り組んだことは、地域の環境保全に対する意識の向上と環境活動の推進に大きく貢献するものと評価された。

概要

「リアカーボランティア」とは、豊橋中央高等学校の生徒会が中心となり、有志生徒が活動のシンボルとしてリアカーを引きながら行う、清掃活動と学習活動を併せた夏休みの恒例行事である。

2004年からスタートした本取組では、毎年生徒が主体となって活動テーマを決め、清掃活動、学習会、見学会、体験会を主催し、地元の学校・企業等を巻き込みながら、地域の環境問題の解決に取り組んでいる。

近年は海洋ゴミ問題やアカウミガメ保全などに焦点を当て、三河地域の海岸清掃に尽力しており、毎年100~200人が参加し、1tを超える海洋ゴミを回収している。

先駆性・独創性

リアカーは自動車免許が無い児童•生徒でも道路を走行することができ、環境にやさしい運搬手段であるとともに、活動のシンボルとして「共にリアカーを引く」ことを通じて地域の小中学校、近隣の高校との交流を生むことにも役立っている。

清掃活動と併せて実施するリサイクル工場見学、農作業、漁業体験、アカウミガメ保全講座への参加を通じて、地域の人々と交流することで、地域に対する愛情を育み、地域に貢献する喜びを知ることができ、同時に、地域の問題点を把握し、改善方法を考えるようになる。これは、将来、地域に貢献し、地域の持続可能性を支える人材育成につながるものである。

啓発効果

学内においては、写真や動画を交えた活動報告などを行っており、全校生徒の環境意識の向上にも寄与している。

また、PTA、地域の小中学校、NPO団体、自治体、企業など、様々な主体と連携し実施するとともに、地元の高校生が率先してゴミを拾っている姿を発信することで、地域全体のゴミ問題に対する意識の向上に貢献している。