植物原料100%からつくられた生分解性食品容器「BB・WB・ABシリーズ」の商品化と事業展開
株式会社折兼 営業企画グループ
名古屋市西区名駅2丁目27番8号 名古屋プライムセントラルタワー20階
TEL :052-561-3662
https://www.orikane.co.jp/
従来廃棄されていたサトウキビの搾りかすなどを原料とした生分解性食品容器を商品化し、廃棄物の有効利用や使い捨てされるプラスチック容器の使用量削減に寄与したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
近年、食品包装資材においては、プラスチックごみによる海洋環境への悪影響を発端に、石油由来の使い捨てプラスチック容器の削減が強く求められている。
食品包装資材専門商社である株式会社折兼とそのプライベートブランド商品の企画・製造を担う株式会社パックスタイルは、100%植物由来で生分解性を持つ食品容器「BBシリーズ」「WBシリーズ」「ABシリーズ」を2019年2月から販売開始した。
当社の食品容器は、バガス※や竹、麦皮を原料としており、プラスチックごみの削減効果があるだけでなく、耐熱・耐油・耐水性・電子レンジ対応と食品容器に必須な性能を備えており、食に関するあらゆるシーンで使用可能である。
※バガス・・・サトウキビ搾汁後の残さ
従来廃棄されていた2種類の植物原料を混合した、生分解性を持つ食品容器の商品化に成功。
食品包装容器販売量全国トップクラスである当社の販売データや既存顧客からの生の声を生かし、国内市場に最適な形状•特性を設計。
全国の量販店・外食店・食品工場における既存顧客ルートを活用したマーケティングを実施。
原料となるバガスや竹、麦皮の発生量が多い海外で製造することで、コストを最小限に抑え、市場競争力のある価格での商品化を実現。
株式会社折兼が取り扱う使い捨てプラスチック容器販売量のうち約10%は代替可能であり、全て代替した場合、約1,200t/年のプラスチック使用量削減が見込める。
原材料は従来全て廃棄されていたものを使用しており、資源を有効活用し、循環型社会の形成に貢献している。
原料由来の生分解性(91日経過後に約60%分解)を有しており、プラスチック容器の代替として使用することで、海洋プラスチックごみの削減にも寄与している。