小型・軽量・低価格の自動切粉破砕圧縮機(NEOPACK®)の開発
株式会社クリエイトエンジニアリング
岡崎市美合町字北屋敷55番地5
TEL :0564-58-8718
http://www.voxa.co.jp
独自の技術により、金属の加工時に発生する切削屑を圧縮減容し切削油を回収する小型の機器を開発し、導入を促進したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価された。
金属切削加工時の切削屑(以下「切粉」)の処理は、複数のエ作機械あるいは工場全体から排出されたものを集積し、大型の圧縮装置で固形化するのが一般的である。しかし、通常の圧縮装置の設置においては、場所の確保が必要となる上に高価であるため、特に中小の切削加工企業では設備導入が進んでいなかった。また、切粉に付着している切削油は、集積する過程で流れ出てしまい、回収が不可能であるなどの課題も抱えていた。
こういった業界の課題やニーズをとらえ、株式会社クリエイトエンジニアリングは、独自の技術を結集し、小型・軽量・低価格な自動切粉破砕圧縮機「NEOPACKR®(ネオパック)」を開発した。これにより、これまで回収できなかった切削油の回収・再利用を促進するとともに、中小の切削加工企業への設備導入が進むなど、業界が抱える課題を解決した。
様々な形状の切粉をあらかじめ破砕することで、圧縮成形室の小径化に成功し、構造部材の簡素化や圧縮用油圧シリンダー、油圧源の小型化に成功し、切削油の回収も容易になった。
類似装置はこれまでになく、設備導入が進んでいなかった切削加工企業への普及が進んでいる。
切削油の回収•再利用
本装置による切粉の圧縮固形化により、切粉に付着した切削油の98%以上を回収・再利用できる。
切削油が付着した切粉は産業廃棄物として処理する必要があるが、圧縮固形化し切削油と分離することで金属として再利用が可能となる。
切粉の輸送に伴うCO2排出量の削減
切粉を圧縮固形化することで、輸送に伴うCO2排出量の削減に貢献できる。