あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2015年 銅賞株式会社豊電子工業

革新的な高周波誘導加熱電源の開発による省エネルギーの達成

連絡先

株式会社豊電子工業

刈谷市一ツ木町5-12-9
TEL :0566-23-2301
http://www.ytk-e.com

受賞のポイント

高周波誘導加熱装置において、従来の専用ハード基板による複雑な制御方式を独自開発のソフトウェアによる簡易な制御方式に改めることにより、省スペース・省エネルギー及び対象部品の品質向上を実現したことは、環境負荷の低減に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

  1. 誘導加熱装置は、電磁誘導の原理を利用して対象物の各種金属製部品を加熱する装置である。加熱効率が高く、自動化や省力化、急速加熱等の温度制御が容易である。作業環境も改善されるといった利点が多く、産業界で広く利用されている。
  2. 加熱される対象物の形状、材質、加熱条件によってさまざまな周波数や電力が要求されるために、一般的にインバータ制御が用いられている。
  3. インバータ回路は出力周波数を変化させる事ができ、ある周波数の時に回路抵抗が最小になって電流が流れ易くなり最大となる。電力は(電圧)x(電流)で計算され、電圧を一定にしているので、電力(積の値)は共振時に最大となる。この時の状態を共振と言い、周波数は共振周波数と言う。

先駆性・独創性

環境負荷低減効果

1台当たり3,470kWh/年の省電力、1,422kgCO2/台のCO2削減効果がある。

環境負荷低減効果一覧

項目従来品本製品効果
燃費 電力損失 70.0% 32.5% 67.5%
省資源 銅・電磁鋼板 70kg 14kg 80%
環境 二酸化炭素排出量 0.94t/月 0.62t/月 34%
コスト - 4,000千円 2,000千円 50%
性能向上 力率 60~80% 99% 25%
省スペース 容積 1m3 0.27m3 73%
軽量化 重量 200kg 100kg 50%