あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2007年 優秀賞特定非営利活動法人 田原菜の花エコネットワーク

菜の花をキーワードとした農村景観整備と資源循環型社会の構築

連絡先

特定非営利活動法人 田原菜の花エコネットワーク 事務局

田原市赤羽根町赤土1
TEL :0531-45-3744

受賞のポイント

菜の花畑と菜種油のディーゼル燃料化という事業を柱に、市民を挙げた農村環境整備と資源循環への取り組みを、市との連携をとりながら実施したことが評価されました。

概要

田原市で提唱する「環境と共生する豊かで持続可能な地域づくり」たはらエコ・ガーデンシティ構想に基づく「菜の花エコプロジェクト」に取り組み、市と共同して個々農家では対応することが困難な遊休農地の解消・優良農地の保全、農村景観整備を通じて資源循環型社会の構築に寄与するため、①遊休農地解消事業②菜種栽培事業③菜種油製造・販売事業④廃食用油の利活用事業⑤バイオディーゼル燃料の利活用事業を実施している。(菜の花エコプロジェクトとは、遊休農地や転作田に菜の花を植え、菜種を収穫し、搾油して菜種油に。その菜種油は料理に使い、搾油時に出た油かすは肥料や飼料として使う。廃食用油は回収し、軽油代替燃料にリサイクルする一連のプロジェクト。)

環境負荷低減効果

遊休農地の解消面積(菜の花作付面積) 約91,000㎡

担い手に農地を引き渡した面積 約9,000㎡

先進性、独創性

地域の豊かな自然・社会環境を将来の子どもたちに引き継ぎ、循環型社会の構築に取り組むために、遊休農地を有効活用する。さらには、地域で生産・廃棄されるバイオマス資源の有効活用を図る。

搾油用菜の花(菜種)には登録農薬が除草剤の1種しかなく、キャベツを始めとしたアブラナ科野菜の大産地である本地域にあっては、周辺ほ場への影響を考慮すると必要最小限の農薬散布が必要となる。農薬登録は、農薬メーカーが自ら行うものであるが、採算性の面から搾油用菜の花については登録されていない。農薬を登録するには、メーカーへ働きかけを行うとともに、農薬の試験データの提供が必要となる。現在、市農業委員会の後を受け、田原菜の花エコネットワークが中心となり試験ほ場を設置し、登録に必要な農薬の試験データの収集を行い搾油用菜の花の農薬登録を進めている。

啓発効果

観光資源として「菜の花」を活用

市観光協会が中心となり伊良湖周辺にて渥美半島菜の花まつりを開催している。平成17年度には、菜の花を約9haに栽培し、1~3月の期間中に約12万人の観光客を呼び込んでいる。NPO・市観光協会・市民が管理している菜の花畑を結びつけることで、観光面への波及を図るとともに菜の花エコプロジェクトの普及啓発を図っている。

「(仮称)渥美半島菜の花浪漫街道」として道の役割の再生

菜の花を栽培し、沿道緑化・農村景観整備を図ることで環境に配慮した美しい生活空間として道の役割を再生するため、国土交通省が進める「日本風景街道」に「(仮称)渥美半島菜の花浪漫街道」として応募している。

総合学習、環境学習のテーマとして地域の子どもたちに菜の花エコプロジェクトの活動体験

平成18年9・10月、幼稚園児・小学生・中学生を対象に実際に土に触れることのできる播種イベントを実施することで、菜の花エコプロジェクトの体験を総合学習・環境学習の一環として組み込んでいる。