あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2007年 優秀賞株式会社山田組

河川護岸工事におけるヨシの保護

連絡先

株式会社山田組 管理部開発室

名古屋市中川区戸田五丁目1213番地
TEL :052-301-6121

受賞のポイント

河川工事において、ヨシの保全を確保しながら施工する特殊な工法を導入し、国等に提案することによって、自然環境を守りながら河川工事を施工したことが評価されました。

概要、特長

河川護岸工事では、通常自生している植物を伐採して工事が行なわれます。地下茎は残るのですが、土を30Cm程度投入した上にさらに鉄板を敷設するため、工事期間後に植物の良好な再生が損なわれます。河川法の改正によって、【治水】【利水】に加えて【自然資源】としての河川環境に注目が集まる中、工事目的を達成しつつ、良好な河川環境の保全を目的として本工法を導入しました。

環境負荷低減効果

通常の工法では工事完了後数年間はヨシの良好な生育は望めませんが、本工法の採用によって工事完了直後の夏には発芽が認められ、順調に生育しています。

先進性・独創性

本工法は本来、軟弱地盤の表層安定処理工法として開発されましたが、当初はそれを保全すべき河川環境を一時利用する場合の仮地盤として活用しました。従来の河川工事では、こうした自生植物への環境的配慮は貴重種を移植する手法以外は皆無と言えます。

河畔のヨシのように移植コストをかけてまで守ることができない自生植物の保全に対する本工法の有効性に着目した点に先進性があるものと考えます。

啓発効果

従来、公共事業を発注する官側にも施工する建設会社側にも、工事中の河川環境の養生や工事完成後の早期復元に対する配慮はあまりありませんでした。今後は工事中の環境配慮は当然のこととして、いかに工事前の河川環境を早期に再生させるかを意識する必要があり、本事例はその先進例と言えます。

また、本事例は河川に関わる環境団体にとっても朗報であると考えます。