あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2008年 優秀賞ヤハギ道路株式会社

保水性舗装「クールベーブ」

連絡先

ヤハギ道路株式会社 営業本部

豊田市小阪本町1-5-10
TEL :0565-36-1112

受賞のポイント

微粒珪砂の埋め立て量の削減とヒートアイランド対策とを同時に解決することが可能な、優れた保水性舗装技術「クールベーブ」を開発したことが評価されました。

概要

クールベーブは路盤材及びポーラスアスファルト混合物の空隙に産業副産物である微粒珪砂を充填し、舗装体に保水機能を持たせ、その効果により路面温度上昇抑制機能を有するアスファルト舗装である。

先進性・独創性

従来技術では、保水性能を表層にのみ付与しているので、絶対水量が少なく持続効果が期待されていない。また、保水性 と透水性は相反関係にあるので、保水性のみに傾倒した従来技術では、透水機能がほとんど期待できない。クールベーブ では微粒珪砂の平均粒径80μmに着目し、降雨水や打ち水を舗装体内に速やかに吸水し、保水させ、その水分の蒸発する際の気化熱冷却(潜熱輸送)によって路面温度の上昇を抑制するものである。安定した保水性(涵養性)を持った舗装体となっている。

環境負荷低減効果

クールベーブに活用されている微粒珪砂はガラス用製品珪砂の国内シェア30%を占める国内最大の供給地(愛知県瀬戸 地区)から排出されています。現在瀬戸地区では水洗分級により製品珪砂の製造を行なっており、その生産活動に伴い年間約40万トンの廃珪砂が排出されています。この廃珪砂の内、粘土分を取除いたものが微粒珪砂とよばれ、年間約10万トン排出されています。生成された微粒珪砂(キラ)は現状では汚泥としてセメント処理を施し採掘跡地に埋立処分され、大きく活用には至っていません。微粒珪砂の主成分は石英と長石からなりその平均粒径は80μm程度になっているため、その粒子の表面張力により優れた保水能力を有し、路面温度上昇抑制に持続性を持たしている。

啓発効果

クールベーブは路面温度が通常のアスファルト舗装より最大で15℃程度低下する。その低減効果は降雨後3日間程度持続的に発揮する。クールベーブにより生活道路等住宅の周辺環境を変えることは、都市部におけるヒートアイランド現象の抑制に効果的である。

【サーモグラフィーによる路面温度比較】

サーモグラフィーによる路面温度比較

【路面温度の推移】

路面温度の推移