あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2008年 名古屋市長賞瀬戸製土株式会社

未活用資源を用いた3Rに貢献するバイオマス食器類の製造事業

連絡先

瀬戸製土株式会社

瀬戸市孫田町49番地
TEL :0561-82-3706

受賞のポイント

カキ殻や廃陶磁器などの未利用資源を活用することで、従来の生分解性プラスチックの弱点を克服した食器類の製造技術を確立したことが評価されました。

概要

アイコーンは、トウモロコシ等から製造されるポリ乳酸等の植物由来樹脂を主成分として、ホタテや牡蠣殻及び廃陶磁器と粘土を混ぜ合わせて製造しており、これらを原料として軽量かつ丈夫な食器類や骨壷などを製造・販売する。このアイコーンは通常の陶器よりも低温で焼成することができ、製造された商品が不必要となった場合、回収して原材料として再利用することが可能である。さらに、土中に埋めることで100%自然に還すことができるため、環境に配慮した商品となる。なお、本事業は中小企業新事業活動促進法に基づく新連携認定により事業を推進する。

先進性・独創性

多くのバイオマス製品の開発において、例えば石油系素材プラスチックカップ等使い捨て商品の代替品が主に研究開発されている。しかしながら、こうした分野の製品は耐熱性・耐久性(耐熱性60度以下、耐衝撃性14kgf・cm)に弱く、 使用場面が限られ限定的な使用にならざるを得ない。一方アイコーン製品は、陶器面からのアプローチによる耐久性(耐熱性120度以下、耐衝撃性15.5kgf・cm以上)と、バイオ面からのリサイクルや環境負荷低減に軸足を置いていることから、骨壷であれば廃棄時点でのバイオとしての生分解性、食器であれば一定の期間使った上での廃棄時の生分解性またはリサイクルが前提となっており、耐久性に重ねて環境負荷が低いというメリットがある。こうした類の製品は他のバイオマス製品群では類を見ず、つまりは先駆性、独創性が結果発揮される形となっている。

環境負荷低減効果

アイコーン製品は、焼成温度と焼成時間が一般陶器・アルミナ強化磁器に比較して格段に低く短く、最低でも88%の省エネルギー化が可能となる。また、炭酸ガスの排出量削減効果から見ても、1/10以下に抑える事ができる。アイコーンの構成素材として牡蠣殻の粉末や廃陶磁器を使用しているため、日本各産地にてこれら貝殻や陶磁器の廃棄処分に苦慮している事を考えれば、アイコーンの普及が廃棄物削減・未利用バイオマス資源の利活用といった政府施策に沿ったものであることが伺える。さらに、アイコーン製品が不必要となった場合、粉砕して再利用することや、廃棄する場合においても土中に埋めることで100%土に還元することができるため、資源の再利用や廃棄物の削減といったことが可能となる。

啓発効果

バイオマス食器はポリ乳酸と無機質材料から構成されており、アイコーンは無機質の構成原料としてホタテや牡蠣殻、廃陶磁器の利用の可能性を研究し成功した製品である。特に環境意識の高い消費者層には当該製品により高いロイヤリティの醸成を図る可能性を視野に入れており、またそうでない消費者層にも当該製品のアピールをきっかけに環境意識の啓蒙を 図ることができるのではと考えている。また、中小企業展、しんきんビジネスフェア等の展示会において、多くの関心を集めたほか、現時点において、名勤生協との間で組合員と一緒になってアイコーンについて勉強会を行いながら、新しい食器の開発を行っており名古屋テレビが追跡撮影を行っている。その他、テレビ東京のWBS、東海テレビ、メーテレ、NHK、中日新聞、日刊工業新聞等のマスコミにも紹介されている。化石資源への依存を低減し循環型社会の構築を目指し品質および安全性にも合致した商品として認定されるバイオマスマークを取得。

啓発効果