あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2008年 銀賞有限責任一般社団法人循環資源再生利用ネットワーク有限会社ロッセ農場

企業連携による食品循環資源を中心にした再生利用事業

連絡先

有限責任一般社団法人循環資源再生利用ネットワーク

名古屋市名東区猪高町上社字井堀25-1
TEL :052-703-2108

受賞のポイント

食品の製造・運搬・販売・リサイクルに関わる、様々な企業によるネットワークを創造し、食品工場から発生する多様な未利用資源を、より高品位かつ高付加価値な製品として活用する、これまでにない仕組みを構築したことが評価されました。

概要

当法人は、食品製造企業、食品流通企業、一般廃棄物・産業廃棄物収集運搬・中間処理企業、農・畜産生産者、飼肥料メーカー、生協等(会員数63:個人会員含)で構成するネットワーク組織です。会員企業の連携で、食品製造業・食品流通業から出される食品循環資源(年間1万2,000トン超、多品目:約150品目)を養豚用液状飼料(リキッドフィーディングシステム)、牛用の乳酸発酵飼料(サイレージ)、堆肥(肥料)等の原料として活用しています。

会員企業での廃棄物発生抑制や減量に関する啓蒙活動として先進事例視察・学習セミナー等を継続的に取り組んでいます。

食品循環資源をウエットな状態での再生利用、多品目の排出物に見合った輸送方法・再生方法・利用先を設定し、実際に利用者に結びつけることでネットワークと事業のしくみを作り上げてきました。特に飼料化事業で重要な物流・品質管理、コンプライアンス確保等については、排出(食品メーカー)、利用(畜産家)の関係者で飼料化事業運営委員会を月次開催し、利用計画に基づく適正な飼料原料供給計画・管理状況を確認して進めています。

排出側(会員食品メーカー)での発生抑制・減量の後、食品循環資源の再生利用、熱回収に効果をあげています。

<取り組み1>養豚用液状飼料(リキッドフィーディング)

年間1万2,000トンを超える、多品目:約150品目の食品循環資源を利用。それにともなう飼料費の低減に加え、現在、日本で普及している乾燥飼料養豚に比べて、消化吸収がよく健康で生育が早い、肉質向上、鼻炎等の減少、臭気低減、糞尿低減、ほこりの減少、無段階給与によるストレスの低減、酸に弱い悪性細菌の発生防御等の効果があり、食品循環資源利用と養豚経営の改善に大きく貢献しています。

取り組み1図

<取り組み2>牛用乳酸発酵飼料(サイレージ)

畜産経営におけるコストで大きなウエイトを占める飼料価格が高騰する中で、輸入飼料の先行き不安と健康な飼育にサイレージの活用(原料として年間500トン)をすすめています。パイン皮、おから、しょうゆ粕等の食品循環資源とトウモロコシ、麦等を混合し、乳酸発酵飼料をつくり、活用しています。

<取り組み3>堆肥(肥料)

現在、食品製造企業や店舗で魚、野菜を乾燥させています。魚粉主体の原料となるので、これを使って有機発酵肥料(ぼかし肥)を作ります。この肥料を使って、契約農家が、野菜生産を行っています。

<取り組み4>廃食油のエマルジョン化によるエネルギー活用

当ネットの会員企業では、これまでのボイラー燃料の重油に、エマルジョン化した廃食油を燃料に加え、置き換えることで、この1年間の稼働結果から、27%のCO2削減効果があったと認識しています。

<取り組み2>図

取り組み2図

<取り組み3>図

取り組み3図