あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2009年 優秀賞東海市加木屋中学校区

めざそう地球に優しい加木屋の子
~ふるさと加木屋 循環型社会へのアプローチ~

連絡先

東海市立加木屋南小学校

東海市加木屋町泡池2番地
TEL :0562-34-9303

受賞のポイント

三つの小中学校が連携して、地域の循環型社会づくりをテーマに小中一貫した体験型環境教育を行うことにより、高い環境意識を持つ児童・生徒の育成に貢献したことが評価されました。

概要と本校区の取り組みの先進性、独創性などその特徴

消費型社会は、手間をかけずに生活できるという点で優れている。消費型社会になじんだ児童・生徒が循環型社会の良さを認識するためには、手間をかけて生活することの大切さと楽しさを同時に体験することが重要である。そこで、本校区では、総合的な学習の時間を中核にして「身近な環境問題を取り上げ、自分たちの生活や住む町の環境を見直し、地域を循環型社会にしようとする児童・生徒の育成」に取り組んでいる。

本校区では、加木屋中、加木屋南小、三ツ池小が連携してカリキュラムを作成し環境教育を行うとともに、地域にホームページなどで情報を発信したり、地域の環境保全活動とリンクしたりすることで、学区の子どもが大人に成長したとき、手間を惜しまず環境保全へ積極的に取り組む人づくりに挑戦している。地域全体の循環型社会の醸成につながるという息の長い取り組みが特色である。

本校区の取り組みの成果と環境負荷低減効果

総合的な学習の時間のカリキュラムに位置づけ循環型社会の良さを学年に応じて無理なく体験できるように配慮した。たとえば、3年生は、「生かせ!ミミちゃんパワー」と名付け、ミミズの生態を調べることから生ゴミのリサイクルや削減への意識化を図った。4年生は、ごみのリサイクル、5年生は、米作り体験から食べ物の大切さや多くの生物とともに自分たちが生きていることを実感した。6年生では、ビオトープの生物観察やアクリルたわし配布運動などを通し、日常生活に生かすエコ活動に取り組んでいる。さらに中学校では、より活動的で具体的な取り組みが行われる。このような活動の中で太陽光・風力発電などのエコエネルギーの活用や3R(リサイクル、リユース、リデュース)の大切さを理解している。

課題を見つけ解決していく過程で子どもたちは、「循環型社会は、手間はかかるが地球に優しい」ことを実感していくのである。その成果のひとつとして、加木屋南小の場合、年間電気使用量を11,447kwh(16年度・18年度比)減らすことができた。

環境学習の深まりは、給食の残さい量の減少にもつながっている。また、加木屋中で始まった竹炭づくりが、三ツ池小、加木屋南小へと広がり、地域の竹炭づくり団体と連携し、循環型社会を地域に広げようという取り組みができた。さらに、環境保護の講演会やEM団子作りに地域の方からの参加も見られるなど地域への広がりを確認できた。

今後の課題と啓発効果

加木屋中学校区の児童・生徒が、「手間を惜しまず循環型社会を目指している姿」を夢みている。科学技術が進歩しエコエネルギーの利用も身近なものになっても、高いエコ意識を持ち続けることができる原体験をするための教育環境整備は必要である。また、児童・生徒の学習の様子や取り組みから得た具体的な数値データを「学校だより」、地域広報誌「きずな」、「各学校のホームページ」などに掲載することで、保護者や地域の人たちの循環型社会形成への意識も高めたい。