廃ペットボトルを原料とした、混練紡糸技術により
省資源・省エネを実現する自動車用着色難燃繊維の実用化
株式会社髙木化学研究所 片寄工場
岡崎市片寄町字片寄6
TEL :0564-82-2030
ペットボトル再生繊維に無機性難燃剤を混練紡糸することにより、廃ペットボトルから自動車内装部材へのリサイクルを可能にするとともに、地域に密着したペットボトルリサイクルシステムの実現が高く評価された。
自動車の内装材等には多様な色彩の着色繊維が多く使われていますが、難燃性が必須であるとともに、近年、ハイブリッド車や電気自動車などの環境対応車の普及により、軽量化とともに、部材のリサイクル性や環境に優しい材料が強く求められています。そのような背景の中で、独自の技術により、廃ペットボトルを原料とした、省エネ、省資源、軽量化及びリサイクル性に優れた高機能性着色難燃繊維を開発し、実用化しました。
従来、着色繊維の難燃化は、後加工工程での難燃バッキング剤塗付により行われていましたが、着色剤および難燃剤を直接繊維に混練することにより、大幅な省資源、省エネ、化学物質の使用量減、軽量化を実現しました。更に、繊維表面に突起物を生じない無機リン系難燃剤を開発することにより、繊維の中空化を可能とし、軽量化を実現しました。
周辺市町村(岡崎市、安城市など)の協力により、廃PETボトルの回収システムを構築するとともに、単一素材(ほぼ100%PET)として利用することから、使用後にも地元の繊維会社などが、付加価値の高い反毛原料として再利用できるなど、地域における半永久的なカスケードリサイクルのシステムを確立しました。
以下の環境負荷低減効果により、年間790tのCO2排出削減が期待できます。
難燃バッキングに使用する環境負荷の大きいブロム系難燃剤を、環境に優しい無機リン系難燃剤に代替
年間600tの廃PETボトル由来のフレーク品を半径30km圏内から回収
難燃バッキング材を用いないことによるバインダー樹脂削減(17t/年)、難燃剤削減(33t/年)、水の使用量削減(33t/年)
低エネルギー原料であるPETフレーク品の使用割合を増加