あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2013年 優秀賞株式会社ディビーエス

CO2削減し鉄筋工事の省力化をはかったDBヘッド定着工法

連絡先

株式会社ディビーエス

豊橋市豊栄町字東358-1
TEL :0532-41-6316
 http://www.dbhead.com/

受賞のポイント

建物強度はそのままに、鉄筋の先端を曲げる従来工法に代わり、独自に開発したDBリングを取り付けた鉄筋を使用する工法を普及させたことは、鉄筋を曲げる作業時に発生していたCO2排出量を削減させるとともに、鉄の使用量削減を実現し、省資源に大きく貢献する点が高く評価された。

概要

DBヘッド定着工法は、従来の付着に頼っていた鉄筋を90度折り曲げる工法から、鉄筋の先端にドーナツ状の球状黒鉛鋳鉄製リングを取り付けることにより、リングの機械的な支圧作用が抵抗機能となる画期的な工法である。この工法の採用により、従来は過密配筋となっていた柱梁接合部が簡素化されるため、配筋精度が確保され、またコンクリートをしっかり充填することができ、建物の品質が向上した。また、鉄筋の運搬・荷揚げ・施工の作業効率が向上した結果、現場の工期短縮や引っ掛け・つまずき等の事故防止にも貢献している。

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先駆性・独創性

リング形状のもの(DBリング)を鉄筋の先端に挿入し、両側の二つのコブで固定するという方法は前例がなく、使用する鉄筋を選ばないだけでなく、鉄筋の性質を変えないためにカーボン量に依存しない。

接合界面・接着面・溶接面を持たない製造方法により信頼性も高く、120万個の販売の中でエラーもなく、規定の形状寸法を計測するだけで品質が確認でき、品質の見える化を果たしている。

従来鋼材はトレーラーで運搬するのが常識であったが、当工法ではDBリングを20㎏ずつの部材梱包で宅配便にて全国に発送ができ、より現場近くからジャストインタイムな納品施工が可能である。

環境負荷低減効果

平成20年度に愛知県産業労働部新産業課が本工法の「環境配慮型生産システム」導入支援を富士通エフアイピー㈱に委託し、具体的な手法としてマテリアルフローコスト会計(MFCA)とライフサイクルアセスメント(LCA)の見地から環境負荷を測定した。対象とする事業内容を15階建てのマンション建築を想定し、従来の折り曲げ工法とDBヘッド定着工法との比較をした場合、主に鉄の使用量が少なくなることにより約7.7tのCO2の削減効果が得られると試算した。CO2削減量をガソリンに換算すると約3,300ℓ分に相当し、これは燃費9km/Lの自動車がおよそ3万km(地球を約3/4周)を走行できる数値に相当する。

当初、鉄筋加熱技術のスタンダードであった職人の勘と技量によるアセチレンガスの手動加熱方法であったが、よりCO2の排出が少ない天然ガスによる流動制御を取り入れ、製造プロセス全体を自動制御にした自動装置を開発、普及させた。この自動製造装置は全国で既に20台稼働しており、うち3台は製鉄メーカー関連に配備され、すでに鉄筋工事のコア技術と目されている。これは全国における生産効率の向上の高まりと環境意識の高さを裏付けているものである。また直近では、高周波誘導加熱装置による製造認可も取得し、現場・工場のCO2排出事実上ゼロを達成する配備が待たれている。