あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2013年 優秀賞新東工業株式会社

ダイカスト製品の不良低減技術および ダイカスト金型の熱応力が原因となる
疲労破壊抑止技術

連絡先

新東工業株式会社

名古屋市中区錦一丁目11番11号
TEL :052-582-9211
 http://www.sinto.co.jp/

愛知ブランド

http://www.aichi-brand.jp/

受賞のポイント

表面に特殊な凹みを形成した金型、及びショットピーニング法による疲労破壊抑止技術を開発したことは、鋳造欠陥の低減、金型寿命の向上をもたらし、自動車業界を始めとする幅広い業界への波及効果が大きい点が高く評価された。

概要

ダイカスト工法(鋳造)は、高強度かつ高精度な部品を大量に効率よく製造できる方法として、自動車部品や家電製品をはじめ様々な製品に採用され、薄肉・複雑・大型化の市場ニーズを受け増加傾向にある。しかし高速、高圧といった製法上の特性から製品欠陥や金型の破損がつきもので、各社その対策に苦心しており、また近年の環境対策・省エネ・CO2削減など"ものづくり"を取り巻く環境も厳しい。こうしたダイカストの課題を解決すべく開発したのが、鋳造不良を大幅ダウンさせる「鋳造不良低減工法」と、金型の疲労破壊を抑止し寿命を向上させる「耐ヒートチェック性改善工法」、「金型長寿命化工法」である。

先駆性・独創性

金型表面を荒らすことで不良が低減できることは周知であったが、処理形状の制限や、処理能力が低い、荒らした後の形状がクラック起源になりやすいなど多くの問題を有しており普及していなかった。当社は、ショットと呼ばれる微小な金属球を金型の表面に噴射する表面処理技術で様々な課題を解決した。使用する金属球の径、材質や噴射圧、量等の条件を豊富なノウハウ、経験により最適化することで実現した。

<鋳造不良低減工法「D-FLOW」>

金型の表面にショットを投射することで形成される無数のディンプルが、溶湯の表層の温度低下、凝固速度の違い、流速の違い、空気の巻き込みによる不良発生を大幅に低減。

疲労破壊防止
<耐ヒートチェック性改善工法「D-CHECK」>
<金型長寿命化「D-SCC」>

自動車用ギアやバネ等の耐久性向上に定評のある「ショットピーニング技術」を金型に採用。

ショットを噴射することによって生成される打痕を製品面に影響を与えないようにすることと、強度の弱い4mm程度の細い冷却孔をいかに処理するかがポイント。

環境負荷低減効果

◇ 鋳造欠陥による不良品の溶解・再鋳造に掛かるエネルギーの削減

◇ 金型の寿命向上による金型製作に掛かるエネルギーの削減

◇ 金型に異種材料の付加がないため、金型のリサイクルに有利