あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2013年 銀賞KTX株式会社

省エネ生産工法を実現する世界初の進化した電気鋳造金型の開発

連絡先

KTX株式会社

江南市安良町地蔵51番地
TEL :0587-54-5131
 http://www.ktx.co.jp/

愛知ブランド

http://www.aichi-brand.jp/

受賞のポイント

急速加熱・冷却を可能にしたMPM金型の開発は、プラスチック製品の薄肉成形と高強度化を実現させるとともに、成形効率を大幅に向上したポーラス電鋳金型の開発により、電力使用量の大幅削減を実現させたことが、省エネ・省資源に大きく貢献する取組であると高く評価された。

概要

次世代自動車向け内外装樹脂製品の製造用として、原型の形状や模様の転写性において、抜きん出た精密さを発揮する電気鋳造金型の特性を生かしつつ、それを進化させた2種類の金型(射出成形型(MPM金型)の真空成形型(ポーラス電鋳金型))を開発した。

MPM金型(Metlled Piping Mold)

耐腐食性に優れたニッケル電鋳を、金網温調配管と特殊強化コンクリートにより補強し、射出成形可能にした金型。

ポーラス電鋳金型

金型裏面に向かって広がる構造のミクロの通気孔をもつ電鋳殻。

通気孔を経由して、薄肉の軟質シート材料の型面の裏側から減圧し、真空成型を可能とするもの。

MPM金型を活用し射出成型を行うことで、薄肉且つ高強度の樹脂製品を生産でき、インパネ、ドア、コンソール類の内装品やバンパー、スポイラー等の外装品の薄肉軽量化を可能とし、ポーラス電鋳金型により樹脂パーツの凹引き真空成形を可能とすることで、自動車や航空機の軽量化⇒燃費の向上に貢献。また、2つの金型はともにハイサイクル成形が可能となり、成形時間を短縮することで省エネルギー生産も実現する。

先駆性・独創性

MPM金型

アクティブ温調機能を搭載した樹脂成型システムにより

急加熱・急冷却が可能⇒成形サイクルの短縮

金型のみ集中的に加熱・冷却することでエネルギー効率が向上

高温成形が可能で流動性も良く、薄肉成形が可能⇒軽量化

成形困難だった難流動性樹脂(炭素繊維複合材料)の薄肉成形が可能

ポーラス電鋳金型

薄肉・軟質素材の凹引きでのシボ転写精度の向上

成形時に目詰まりが起こりにくく、不良率が低減

従来のスラッシュ成形と比較してハイサイクル成形⇒成形カロリーの低減、省エネルギー

環境負荷低減効果

自動車からのCO2の削減には、動力源の変更の他、自動車の軽量化も重要なファクターとなっており、軽量化技術の中でも既存の樹脂製内装品の軽量製品への入れ替え及び鉄製外装品の樹脂製製品の転換は大きな効果をもたらす。

MPM金型で生産されるプラスチック製品では、薄肉成形や炭素繊維複合材料の成形で製品重量を減らすことが可能であり、ポーラス電鋳金型で生産されるプラスチック製品では、製品の軽量化や省エネ生産が可能で、成形サイクルの短縮や成形カロリーの削減と自動車の軽量化のダブルの効果でCO2を削減する。