あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2014年 中日新聞社賞学校法人中部大学

学校法人中部大学のESD
(持続可能な発展のための教育)活動

連絡先

学校法人中部大学

春日井市松本町1200
TEL :0568-51-7618
 http://www.chubu.ac.jp/

受賞のポイント

中部地域のESD拠点として、2006年から地域と連携しながらさまざまな関係者が一体となって、学内・学外の研究・活動を推進した取組は、ESD活動のモデルとして先駆的であり、他との連携の点で協働可能性もあり、他地域への波及効果が期待できると高く評価された。

概要

国連は、2005年から2014年までを「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」とし、持続可能な社会の実現に向けた人材育成をグローバルに展開している。中部大学はこれを受けて、2006年からESD活動に取り組み、大学内における持続可能性教育および地域におけるESDのネットワーク作りを行ってきた。また、中部大学第一高等学校は、ESDを推進するユネスコスクールの認定を愛知県下で最も早い時期に受けて活動を継続している。学校法人中部大学は、建学の精神である「あてになる人間」の育成を基礎とし、ローカル・グローバルの両側面から、今日的課題の現状を把握し、解決に向けて適切に判断し、行動できる、まさに現代および未来の社会にとって「あてになる」人材を育成すべく、学園内および地域においてESDを展開している。

①学校法人中部大学内のESD活動

中部大学では、2006年からESD研究・教育を開始し、以下のような活動を行っている。

●中部大学内におけるESD(およびSD:持続可能な発展)研究

学部や専門性の枠を超えた多彩な研究者によるESDおよびSDに関わる研究会、シンポジウムや講演会の開催(サステナビリティ研究会、中部大学ESDシンポジウム、中部大学開学50周年 国連「持続可能な開発のための教育(ESD)10年」最終年記念講演など)

●中部大学内におけるESD(SD)教育および普及啓発

領域横断的な発想と知識をもつ人材を育成するための教育プログラムの実施(全学共通教育講座「持続学のすすめ」の 開講、中部大学ESD研究・活動発表会開催、『中部大学ESD通信』刊行)

●中部大学第一高校および春日丘高校・中学のESD活動

中部第一高校は、愛知県下の高校初のユネスコスクールとしてESD活動を実施中。春日丘高校は、インターアクトクラブの地域貢献活動等を実施。春日丘高校・中学両校は、ユネスコスクールの登録申請中。

学生のESD研究・活動発表会

②学外におけるESD活動の推進(中部ESD拠点の取り組み)

国連大学から認定を受けたESD地域拠点(RCE:Regional Centre of Expertise on ESD)である中部ESD拠点(RCE Chubu)の幹事機関として事務局を担い下記のプロジェクトを実施している

●中部ESD拠点2014年プロジェクト(ESD推進の「中部モデル」構築事業)

愛知・岐阜・三重にまたがる伊勢・三河湾流域圏を対象範囲として、企業、NPO、学校教育、市民、行政などのステークホルダーが連携し、あらゆる学びの場においてローカル・グローバルな「持続不可能」な現状の理解と、その解決方法の探求を行っている。最終的には、地域の課題に根差したESDの推進手法の提案を「中部モデル」として世界に発信するとともに、活動対象地域である伊勢・三河湾流域圏の持続可能な未来のための人づくりの輪を広げることを目的としている。

●学校法人 中部大学におけるESDの推薦体制

学校法人 中部大学におけるESDの推薦体制図

●伊勢・三河湾流域圏の流域と課題

伊勢・三河湾流域圏の流域と課題

先駆性・独創性

「ESDユネスコ世界会議(2014年11月)」の開催地である愛知県下の高等教育機関として、学内における持続可能性教育および研究だけでなく、2006年より開始した、多様なステークホルダーとの連携を通したESDのネットワーク活動は先駆性・独創性が高い。

啓発効果

中部大学で定期的に開催しているESDに関する研究会やシンポジウムの開催は、学生や地域市民に対して、ESDへの理解と行動を促す効果がある。また中部ESD拠点の活動は、「中部モデル」を国際的に提起・発信するなかでESDを通じた持続可能な地域づくりが世界各地で展開される効果を期待できる。