あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2014年 優秀賞兼房株式会社

木材加工用にコーティングを施した
節電工具

愛知ブランド

http://www.aichi-brand.jp/
連絡先

兼房株式会社

丹羽郡大口町中小口一丁目1番地
TEL :0587-95-2821
 http://www.kanefusa.co.jp

受賞のポイント

従来の木質材料加工用刃物より、高い耐摩耗性と耐食性を両立させた新しいコーティング技術の開発により、切削動力の 低減による消費電力の削減、工具の耐久性向上により寿命の延長を実現。こうした取組は、省エネや省資源に大きく貢献する とともに、他への波及効果が期待できると高く評価された。

概要

節電工具とは、その工具を使用することにより、従来の機能や性能を維持または向上させながら、消費電力を削減すると ともに、後工程を省略または削減し、工場全体として消費電力を削減できる工具のことである。節電工具の一つであるコーティング工具の主な特徴として、シャープな切れ味による加工面品質の向上、加工動力の削減、後工程の省略が挙げられる。また、摩耗速度の抑制による工具交換頻度と廃棄する工具の削減がある。その結果として、工具のランニングコストはもとより、消費電力の削減や素材の歩留りが向上するなど、地球環境に優しい工具といえる。コーティングはPVD装置で行い、木材加工に適した硬質皮膜を数μmの厚みで成膜する。対象製品は、住宅部材のプレカット用に使われる超硬替刃、木材の平削り用ナイフ、その他各種木材を加工するカッター・ビット類や丸鋸などである。

節電工具

先駆性・独創性

1989年に最初の木工用コーティング工具の特許を出願して1995年に権利化し、それ以降当社の各種工具に適用して、売上げに大きく貢献してきた。2008年には、性能を飛躍的に改善した新しいコーティングを開発し、特許を出願した。1992年に世界で初めて木工用コーティング工具を実用化した(下写真参照)。2011年には、耐摩耗性と耐食性を向上させた新しいコーティングを開発し、バージョンアップを行うとともに、シェアと市場拡大を達成した。

コーティング

環境負荷低減効果

国内の木材二次加工ユーザーにおける、木材の表面仕上げに用いる刃物(鉋胴)の場合、コーティング工具の寿命はコーティングなしの約4倍に延び、機械軸の消費電力は約20%減少した(下図およびグラフ参照)。国内のプレカット業界における、各種継ぎ手加工に用いる替刃式カッターの超硬替刃の場合、コーティング工具の寿命はコーティングなしの約3~5倍に延び、切削動力は最大で約50%減少した。従来の当社コーティングに対して、新開発したコーティングは、耐摩耗性と耐食性の向上により、約1.5倍の耐久性向上を達成でき、廃棄する刃物の削減にも寄与している。

ジョインターナイフ

●使用後の刃先断面形状の違い

使用後の刃先断面形状の違い

●コーティング工具の消費電力削減効果

コーティング工具の消費電力削減効果