あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2015年 銀賞三菱レイヨン株式会社 豊橋事業所

省エネルギー型MBR(メンブレンバイオリアクター)の開発

連絡先

三菱レイヨン株式会社 豊橋事業所

豊橋市牛川通4-1-2
TEL :0532-64-2449
http://www.mrc.co.jp/

受賞のポイント

独自の技術により改善した膜分離活性汚泥法を用いて、一般排水や工業排水を再利用可能なレベルまで浄化することに成功し、これを国内外に普及させたことは、水資源の循環利用拡大に大きく貢献するものと高く評価された。

概要

水質汚染の防止、水資源の循環利用の拡大などを背景に、微生物処理と膜分離を組み合わせたMBR(メンブレンバイオリアクター)が一般排水や工業排水などの処理・再利用に広く普及しつつあり、年々市場規模が拡大している。MBRは従来技術である標準活性汚泥法と比較し、省スペースやメンテナンス性、再利用が可能な高度な処理水質が得られる。一方、MBRのライフサイクル・コストが重視されるようになり、特にエネルギー消費量の低減が求められている。なお、豊橋事業所は中空糸膜の製造拠点かつ研究開発拠点となっている。

標準活性汚泥法標準フロー概略図

先駆性・独創性

当社PVDF膜は編紐支持体にPVDFの膜層を組み合わせることにより高い強度を有するMBRに好適なことを特徴としている。この編紐支持体の内径を維持しつつ(=中空部の管内抵抗上昇を抑制)細径化し、従来品と同等の運転差圧が得られる膜を開発。この細径膜を搭載することで、約1.5倍の省スペース性を実現した。

空気の流動解析による構造の最適化、汚泥の管閉塞対策技術等の要素技術により、低ばっき風量かつ均一散気が可能な散気管を開発した。

従来膜と細胞膜の比較

従来膜と細胞膜の比較

新散気管

新散気管

環境負荷低減効果

2012年1月からシンガポール公益事業庁(PUB)との共同研究により、シンガポールの下水処理場にて、実証試験を重ね、当社従来品と比較して、エアレーション動力費の70%が削減可能であることを実証した。これにより、MBRシステムとしては単位処理水量当たりのトータルエネルギー消費量を従来製品と比較して30%削減した。

MBRシステム 従来品比較