あいち資源循環ナビ 愛知環境賞

2021年 優秀賞特定非営利活動法人祖父江のホタルを守る会

さらなる夢は豊かな自然を生かした地域の活性化
田んぼのホタルなど生物多様性回復の試みと啓発活動

連絡先

特定非営利活動法人祖父江のホタルを守る会

稲沢市祖父江町森上本郷二2番地23
TEL :0587-97-3114
 http://www.sobuenohotaru.or.jp

受賞のポイント

長年にわたりホタルの生息状況調査や保全活動に尽力するとともに、自然観察会や出前授業を通じた啓発活動に継続して取り組んだことは、生物多様性の保全と地域の環境活動の推進に大きく貢献するものと評価された。

概要

全国的に田んぼのホタルの生息数が減少する中で、稲沢市の祖父江町地区の田んぼに、わずかながら生息していたホタル(ヘイケボタル)を守るため、2004年に特定非営利活動法人祖父江のホタルを守る会が発足した。

ホタルの生息状況を継続調査することにより、生息数や生息地の減少を引き起こす原因を突き止め、実験田で生物多様性の回復とホタルの自然定着を目指してきた。

実験田に生息する多種多様な生物の観察会や稲作体験会、出前授業を適じて、ホタルのみならず地域環境、生物多様性の保全の重要性について発信するなど、市民、学校を始め地元商工会、企業、さらには農業従事者を巻き込んだ啓発活動を行っている。

ヘイケボタル

先駆性・独創性

継続したホタルの生息状況調査により、除草剤の使用量の増加という農法の変化や、秋から冬は乾田となり生き物が棲めなくなるという田んぼの環境要因が明らかとなった。

そこで、さらなる調査を継続するとともにホタルの生息に適した実験田で実証実験を行い、生物多様性の回復とホタルの自然定着を目指す取組を進めた。

結果、ホタルを始めメダカやタニシ、絶滅危惧種のミズオオバコなど多様な生物が観察されるようになった。

主な取り組み内容

啓発効果

実験田等における親子自然観察会や学校への出前授業、諸団体への出前講話など次世代を担う子どもたちに直接啓発活動を行っている。

他団体との交流、ウェブサイトやSNSを活用した情報発信により、活動の趣旨や取組について徐々に市民の理解と支援を得られるようになり、毎年11月に開催する「収穫祭」には100人を超えるサポーターが参加するようになった。

2004年から生息状況調査、啓発活動を継続して行った結果、多くの支援や行政の理解を得て、2020年9月、祖父江町の保護区内でのホタルの捕獲、除草剤の使用を禁止する「稲沢市ホタル保護条例」が制定された。

啓発活動