他にも、プラスチックごみが問題になっているの知ってる?
プラスチックが?軽くて丈夫でとっても便利なあのプラスチックが?
(…あめ玉の袋とか、食べ物がよく入っているやつ…)
そう、そのプラスチック!のぶ兄の言うように、プラスチックはとっても便利で、僕たちの生活を見回してみても、プラスチックでできているものが多いよね。しかし、プラスチックのほとんどは石油から作られているんだ。石油は貴重な資源だから、近い将来なくなってしまうと言われているよ。また、プラスチックを燃やすと大気中の二酸化炭素[にさんかたんそ]を増やしてしまうんだよ!
地球温暖化[ちきゅうおんだんか]の原因は二酸化炭素[にさんかたんそ]が増えることだ、と聞いたことがあるぞ!それはとってもまずいな!
そのとおり!その上、プラスチックは紙や木のように自然の力で分解できないから、ちゃんとに処理[しょり]をしないといつまでも自然に残ってしまうんだ。それがくり返されると、プラスチックごみでいっぱいになってしまう…。
プラスチックでいっぱいに…!それはとてもこまるぞ!
それに、海や川にごみが浮いているのを見たことある?プラスチックが海に流れてしまうと、海の生き物がごみをエサと間違えて食べて死んでしまったりすることもあるんだ。
(…それはゆるせないぞ!かわいそうだ!…)
そうだよね。だからこれ以上プラスチックごみが増えないように、これまでのような使い方を見直して、使い捨てされるプラスチックを減らしていかないといけないんだ!
そうだったんだ!ようし、むだなプラスチックごみを出さない生活をするように明日から心がけるぞ!
(…食べ物を何重にも包む袋、いらない…)
みんな、その調子!最近では使い捨てのプラスチック製の容器包装[ようきほうそう]の使用を減らしたり、コンビニやスーパーでレジ袋が有料化[ゆうりょうか]されていることは知っているよね?こうやって少しずつ、みんなで協力してプラスチックごみを減らして行こう!
オレもマイバックを持ち歩いているぞ!
(…ぼくも!すぐ食べちゃうからあんまり使わないけど…)
その他に、日本では国も後押しして色々な企業で環境に優しいプラスチックを作る研究が進められているよ。一緒に見てみよう!
へえ!自然に分解されるプラスチックもあるんだな!
(…たべられるってこと?…)
食べられないよ!けど、土や微生物[びせいぶつ]、空気で分解できるんだ。これらの素材は最近普及が進んでいるけど、まだ研究途中なんだ。あ!あと、土に分解されるからと言って使い捨てして良いわけではないよ!どちらにせよ、「プラスチックを使う量を減らすこと」が一番大事であることは変わらないんだよ。
ようし!身の周りで減らせるプラスチックがあるか意識してみよう。
プラスチックは自然の力では分解されない。
プラスチックを燃やすと大気中の二酸化炭素[にさんかたんそ]が増え、地球温暖化[ちきゅうおんだんか]につながる。
プラスチックをエサと間違えて魚が食べることがある。
最近、プラスチックを減らすためにレジ袋が有料化された。
海に流れ込んだプラスチックは、北極や南極にまで達していることが確認されている。
植物から作られた、自然に還るプラスチックも登場している。
■バイオマスプラスチック
主にとうもろこしやサトウキビなどの植物から作られるプラスチック。地球温暖化[ちきゅうおんだんか]の一因ともされている石油にできるだけ頼らず作ることができることから注目されている。
<使用されている製品例>
包装資材、カード類、自動車の部材など
■生分解性プラスチック
これまでのプラスチックと同じように使えて、使用後は自然界の微生物[びせいぶつ]などの動きによって生分解[せいぶんかい]され、最終的には水と二酸化炭素に完全に分解されるプラスチック。ゴミの削減[さくげん]につながると研究開発が積極的に進められている。
<使用されている製品例>
服、フィルム・シート、愛・地球博で使用された食器